運命の連絡
そして、私の現在を左右する連絡が届いた。マスタークラスへの参加が快く認められたのである。 好奇心と共に恐怖感もあった。モチベーションが上がっているとは言え、ミステリアスな国に間違いはない。 まず、宿泊先はどうするのか。どこの航空会社が行き来しているのか。物価はどうなのか。...
ウクライナ・キエフ
帰宅して、ウクライナ・キエフについて調べた。当時は、ロシアでさえも、抵抗のある国であるのに、更に未知の国である。 取り敢えず、本屋で観光本を購入してみたけれど、ウクライナ単体の物は見付からなかった。一冊の中に、ロシアと共に載っている程度。分厚い本なのに、ウクライナは六分の一...
もちろん
知人のロシア人から言われた、「興味がありますか。行きたいですか。」の問いに、躊躇なく「はい。行きたいです。」と即答した。 そうすると、彼は、「知人がウクライナでマスタークラスを行っている。どうですか。」との事であった。 ん??? ウクライナ? ロシアではなくて? と多少の疑...
何気なく
レパートリーが増えていく中、東欧への興味をもつようになった。 どんなものを食べているのか、物価や治安など。 例えば、日本でも良く知られたボルシチ。実は、ウクライナが発祥であることなど。。。 そんな中、現地について、知人のロシア人に何気なく質問してみた。...
レパートリー
ロシア音楽に、どんどん引き寄せられ、気付けば楽譜が増えていた。 キリル文字にも慣れ、オペラだけではなく、歌曲にも興味が湧いたから。 グリンカ、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ。 良く知られた作曲家ではあるが、殆どが聞いた事のない曲。...
格闘の日々
音源も含め、ロシア音楽についての資料は、そのうち届きそうである。届くまでに、なるべく、譜読みをしておく事にした。まずは、キリル文字の歌詞の解読から。 慣れ親しんだ英語なら、数秒で分かりそうな文章も、ロシア語だと数十分掛かる事もあり、途方に暮れていた。何故ならば、格変化で単語...
そして、ロシア音楽へ
レッスン後、私に合いそうな曲の楽譜を用意してくれていた。(ロシアオペラ・アリア及びロシア歌曲) エフゲニー・オネーギンは、辛うじて聞いた事があったが、初めて出会う曲ばかりである。 チャイコフスキー作曲 オペラ 「イオランタ」、 「チャロデイカ 」...
レッスン2
ロシア語のトラップに遭い、レッスン室に笑いが響いた所で、休憩。 そして、レッスン再開。 今更ながら、レッスン曲は、チャイコフスキー作曲 オペラ「エフゲニー・オネーギン」より レンスキーのアリア“我が青春の日々はどこへ” 。 初めに感じたのは、空気感の違いである。...
レッスン1(トラップ)
先日のロシア語レッスンから数日が過ぎ、音楽的なレッスンの日がやってきた。 最初から最後まで、一通り歌って聞かせる。そして、レッスンが始まった。 まず、読みについては、反復練習の甲斐あって、殆ど問題ないと思っていた矢先、 知人のロシア人である彼が笑い出した。 ん???...